嫁菜の花で獲物を待ち伏せる花蜘蛛。
↓こっちは小さな待ち伏せ。
嫁菜の花弁はシュッとしていて綺麗ですね。
甘樫丘では目立たず、ひっそりと道端で咲いています。
嫁菜を調べてみるとむかしは「うはぎ」と言い、春のうはぎ摘みが春の季語で万葉集の歌にも詠まれているとか。
そして「嫁菜の花」とは秋の季語だそうです。
道端の花もいろいろ調べてみると季節や時代の繋がりを感じられてなかなか面白いです。
2012年9月29日 甘樫丘で撮影。
久しぶりの更新です。(^_^;)
少し前になってしまいましたが、「飛鳥光の回廊」という明日香村で毎年9月に行われるイベントで撮った写真です。
村内にたくさんのロウソクが灯され、有名な遺跡や寺社などがライトアップされます。
飛鳥寺前です。
行灯に書かれているのは万葉集の歌ですね。
「道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ」
私は和歌には詳しくないのですが、先日高松塚古墳周辺の飛鳥歴史公園で咲いていたナンバンギセル(思ひ草)を見てこの歌を知りました。
(クリックで拡大します。)
飛鳥寺の境内では和太鼓の演奏が行われていました。
飛鳥寺から石舞台方面へ歩いていきました。
石舞台です。
普段は夜には入れません。
石舞台の中からです。
夜の遺跡はより神秘的ですね。
近代的な余計なものが見えなくなるので今自分は古代の人と同じ光景を見ているのかな…と耽ったり。
石舞台から川原寺跡へ行きました。
川原寺跡にて
村内では色んなイベントが行われていました。
川原寺跡からすぐ南の橘寺です。
橘寺の本堂です。
1日ではとても全てを回り切れません。
イベントは2日間行われるので来年ゆっくり見たい方は2日に分けて見に行くと良いかもしれませんね。
以前に撮ったリスアカネがいたすぐ近くでまたリスアカネに出会いました。
辺りには一匹しか居ないので同じリスアカネかもしれません。
ただ前回は少し警戒感があったのですが、今回は全く私の存在を無視。
全く動じません。
なので最初は近くに居ることさえ気付きませんでした。(何かを撮ろうとしていて、ふと足元に目をやった時にそこに居ました。)
どんなに近づいても逃げないので今回は超接写でリスアカネの目に迫ってみました。
すごい髭面です。
かなり寄っているので被写界深度(ピントが合う深さ)が浅いですが、複眼が見えますね。
2本の触覚の直ぐ内側に黒い単眼が左右に一つずつと真ん中に少し大きめの白っぽい単眼一つあるのが解ります。
ここまで寄るとレンズの先がリスアカネに接触しそうになります。
でも逃げません。
あっ、飛んだ!と思ったら直ぐに同じ枝に戻ってきて、その口には蚊らしきものを咥えてました。
それをムシャムシャと食べる光景を目の前で見たのですが、撮ろうと思った時には遅すぎました…残念!
このリスアカネも動画に撮りました。(ブロードバンドの方は是非設定をHD画質に切り替えてご覧ください。)
2012年9月8日甘樫丘で撮影。
昨日アップしたのと同じカマキリです。
カマキリのローアングル、迫力あってなかなか面白いなと思いました。
私は1つの被写体に対してアングルや構図、カメラの設定を変えてたくさんシャッターを切ります。
飽きるまで。
でもまあ、たいていは飽きる前に逃げられるのですが…。
このカマキリも数えてみたら100枚以上撮っていました。
それだけ撮っても良いなと思えるのは数枚ですね。
特にこのようなマクロ撮影(接写)は手ブレやピンボケ写真を量産します。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」スタイルで奇跡の一枚を期待するわけです。笑
たくさんシャッターを切る理由はもうひとつあります。
撮った虫や花の特徴を記録する為です。
後で虫や花の種類を調べる時に手掛かりとなります。
もともと虫や花について詳しいわけではないのでいつも写真を頼りにインターネットで調べます。
インターネットは本当に便利で、図鑑やたくさんの人が写真をアップロードしているので自分の撮った写真と比較しながら種類を特定していきます。
でも似た種類を見分ける為の特徴があったりするのですけど、肝心のそこが写ってなかったり…て事は多々あります。
このカマキリはチョウセンカマキリという種類です。
似た種類にオオカマキリがいます。
チョウセンカマキリとオオカマキリは腕の付け根の胸の色で見分けることができます。
胸の色が鮮やかな橙色なのはチョウセンカマキリの特徴です。
オオカマキリは黄色です。
そうやって見分け方を知ると実際のフィールドでカマキリを見つけた時の観察が楽しくなりますね。
OM-Dは動画も撮れるので今後種類を調べる時にも役立ちそうです。
動画から得られる情報量が多いですからね。
このチョウセンカマキリも動画に撮りました。
最後の方でちょっとだけこっちを向いてくれます。
カマキリの目は左右の大きな複眼がありますが、おでこにも3つの単眼があります。
複眼には黒い偽瞳孔が常にこっちを見ているように見えてカマキリの表情はとても面白いですね。
この写真もなかなか憎たらしい良い目をしてますね。笑
偽瞳孔が見える仕組みを簡単に言うとたくさんのストローを放射状に束ねた状態が複眼で、ストローの穴から底が見えている部分が黒く見えて偽瞳孔になります。
見る角度によって底の見えるストローが変わるのでまるで瞳が動いてまるでこちらを見ているように見えます。
カマキリの複眼は細かいので肉眼ではツルッとした感じに見えますよね。
でもここまで接写するとちゃんと複眼であることが確認できますよ。(画像をクリックすると大きな写真で開けます。)